Wi-Fiルーター、無線LANルーターという言葉は良く聞くものだと思います。しかし、実際はWi-Fiルーター、無線LANルーターとして使うケースは少なくなってきたというのが事実で、ブリッジ(アクセスポイント)として使うケースが多いのです。
何故ならADSLやCATVではルーター内蔵モデムが、光回線では光電話ルーターが一般的になってきたからです。
Wi-Fiルーター、無線LANルーターを「ルーター」として使うケースとはADSLやCATVのルーター機能の無いモデム、光回線で電話契約しておらず、ONU(光回線終端装置)のみ場合です。それ以外は一般的にはブリッジ(アクセスポイント)として使います。
但し、アクセスポイントとして販売している商品もあり、これはルーターではありませんので上記の条件の場合はWi-Fiルーター、無線LANルーターが必要になります。
又、ネットワークブリッジという用語がありますが、これはここでのブリッジ設定とは異なります。ネットワークブリッジの設定方法についてはこちらに参照下さい。
既存のルーターがあり、新規にWi-Fiルーターを購入してルーターモードとして使う事を、二重ルーターあるいは多段ルーターと言います。
1つのネットワーク内に、実際はネットワークが2つ出来てしまい、ネットワークの速度が遅くなるとも言われ、又、最大の問題はパソコンの側のネットワークから異なるネットワーク側の機器を操作出来なくなる事です。
ルーターとは、簡単に言うと、一つのネットワークと異なるネットワークを繋ぐ機器の事です。分かり易く言うとインターネットと事務所内(家庭内)のネットワークを接続する機器です。
ブリッジとはネットワークとネットワークを繋ぐ機器の事です。分かり易く言うとハブです。単に繋ぐだけですので、ブリッジのみではインターネットに接続は出来ません。
具体的に説明すると、NTTの光電話ルーターのIPアドレスは192.168.1.1で、バッファローのWi-FiルーターのIPアドレスは192.168.11.1です。ネットワークのアドレスは192.168.1.Xと192.168.11.Xと異なっています。そのため、このケースではバッファローのWi-Fiルーターをブリッジとして設定し、NTTの光電話ルーター側のIPアドレスである192.168.1.Xに合わせる必要があります。
次の図はネットワークのアドレスが異なるためパソコンがルーターにアクセス出来ない事を示しています。
次の図はブリッジでスルーするため、ネットワークのアドレスが同一になりパソコンがルーターにアクセス出来る事を示しています。